不動産の価格を求める手法

毎期のインカムゲインを、投資家の期待する利回りで割り引いて不動産の価格を求める手法である。この手法によれば、最終的なキャピタルゲインの水準もインカムゲインの水準如何によって変動するため、投資家が重視するのはインカムゲインとなる。また、上述のキャップレートが一般的に用いられるようになったことで、不動産の価格は金融市場の影響も受けるようになってきた。キャップレートは、国債利回りなどのリスクフリーレート取引事例比較法とは、該当する不動産と近似したエリアで、過去に取引された同じような不動産を探し、その時の売買価格を基準として不動産価格を決める方法である。不動産鑑定評価の一手法。不動産のキャッシュフローには、インカムゲインとキャピタルゲインがある。収益還元法については、インカムゲインとは、家賃収入等の総収入から管理費等の総支出を差し引いた純収益、すなわちNOIもしくはNCFのことをいう。債券であれば利子、収入、株式であれば配当がインカムゲインである。このように国債利回りのような金融市場の指標が不動産の価格に彫響を与えることで、それによる価格変動の可能性がある一方、行き過ぎた価格の上昇や下落に対しては一定の歯止めも期待できるようになった。収益還元法が不動産投資の指標となったことによって、不動産も伝統資産のように市場メカニズムに組み込まれ、投資対象としての資格を持つようになったのである。